アジア文化交流会とは

アジア文化交流会は、千葉県の多文化共生・国際交流を目的としたNPO法人です。千葉県内の外国人県民は平成29年に14万人を超え、今も増え続けています。そして、外国人県民の中には日本社会に馴染むことができない人や医療や教育に係わる様々な課題も指摘されてきました。そのような中、アジア文化交流会は、外国人県民に日本の文化を理解していただき、日本人にも外国人県民について理解をしていただくことによって、地域社会づくりのための一助となりたいと考えて活動しています。

多文化共生というと、外国人の受け入れ促進を連想される方も多いと思いますが、当法人は外国人の受け入れ促進を目指しているわけではありません。私たちの活動目的は、日本人と外国人県民が公平で対等な人間関係を持つことができる「文化づくり」を目指しており、日本に在住の外国人と良いまちづくりができるよう願って活動しています。

実情としては、外国人県民の中には日本文化に馴染むことが出来ず、地域社会で問題となっている姿も見受けられます。それぞれの案件について安易に述べるべきと思いませんが、私たちが接してきた外国人のほとんどが、日本が好きで、日本人と良い関係を築きたいと願っていました。外国人との間のトラブルの解決のためには、一対一の交流を行う機会を持つことの重要性を感じます。

ユネスコ憲章には「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」とあります。

他国の人を国単位のステレオタイプの見方で見ることによって、国家同士の争いに発展することがあります。先日、「○○人は△△な人しかいない」という発言を聞いたことがありますが、ステレオタイプの見方とは、そのように、一部の人の行動や発言をもって、その国又は人種が全て同じであると思い込む考え方のことです。誰もが願う平和で安心な社会は、人種や国籍によらず1人1人を大切にできる心から始まります。

アジア文化交流会では、それらの目的のために、地道ではありますが、外国人県民と日本人ができるだけ一対一で人格的な交流できる機会を提供する活動を行っています。交流の機会として、一対一の交流が可能なプログラムを取り入れた国際交流イベントの開催、日本社会に貢献する外国人県民を激励する目的での優秀外国人県民の表彰等を毎年行っています。また、交流を目的とした語学教室、料理教室等を開催しています。